クラウドコンピューティング(クラウド)とは?

ネットワーク

こんにちは!!IT業界に未経験で転職したパグプーです🐶
転職前に独学でITを勉強しましたが、実際に仕事を始めてみると、こんな疑問が出てきました。
「ITの専門用語って、なんとなくの理解で使ってしまうことが多くないですか?」
「勉強した知識を、実際の業務でどう使うのかイメージしづらいことってありませんか?」
このサイトでは、私自身が「これってどういう意味なんだろう?」と感じたIT用語を、できるだけわかりやすく紹介・解説していきます。

今回のテーマは「クラウドコンピューティング」です。
クラウドはなんとなく便利なものとして使われていますが、仕組みや本質的な価値を理解している人は意外と多くありません。スマホの写真が自動で保存されたり、アプリがどこからでも使えたりするのは、クラウドが裏側で大きな役割を果たしているからです。
本記事では、クラウドがどのような仕組みでサービスを提供しているのか、そしてクラウドが登場したことで何が変わったのかを、初心者にもわかりやすく解説します。

クラウドコンピューティングの概要

簡単に言うと?

クラウドコンピューティングとは、インターネット経由でサーバやストレージなどのIT資源を必要なときに必要な分だけ利用できるサービス提供モデルのことです。

もう少し噛み砕いて言うと…
データの保存やアプリの実行、サーバーの処理などを、自分の機器の中ではなく、インターネットの向こう側にあるデータセンターのコンピュータに任せて使う仕組みです。

身近な例として、以前はスマートフォンで撮影した写真は本体のストレージに保存するしかなく、容量がいっぱいになると保存できなくなりました。しかし現在では、Apple の iCloud や Dropbox などのサービスを使うことで、インターネット上のストレージに保存できます。
これはクラウドサービスの代表的な一例です。

メリット/デメリット

クラウドは、オンプレミス(自社運用)で抱えていた課題を解決しました。
クラウドがない時代では、各企業はメールサーバやWebサーバなどの自社ITシステムを自社の環境内で構築・管理していました。これをオンプレミスと呼びます。
オンプレミスでは、大きく次の3つの課題を抱えていました。

  1. 初期費用が高い
    サーバ購入・電源・空調設備などの費用
  2. 需要変動に弱い
    例えば、1000アクセス数を想定したECサイトを構築したとします。
    しかし、日常的に1000アクセス数近くになることはない一方で、安売りSALEのときは1000アクセス数を超過し、サーバダウンしてしまう可能性もあります。
  3. 保守が大変
    障害対応・アップデート・セキュリティ対策などを自分たちで管理する必要があります。

クラウドの登場により、これらの課題は解決しました。

  1. 初期費用が高い
    →データセンターのサーバを貸出することで、サーバを購入する必要をなくした。そして、従量課金制(使った分だけ支払う)にすることで、初期費用を下げた。
  2. 需要変動に弱い
    →オートスケール(データセンターで対応するサーバの数が、アクセス数に応じて自動的に変わる仕組み)により、需要変動に柔軟に対応できる。
  3. 保守が大変
    →物理層の保守はクラウド事業者が担当するため、自分たちで管理する負担が激減する。

オンプレミスよりクラウドのほうが優れていると読める表現になっていましたが、そのような意図ではありません。クラウドには利点だけでなく、当然ながらデメリットも存在します。
ここでは、オンプレミスと比較して紹介します。

項目クラウドコンピューティングオンプレミス
メリット・初期費用が安い(サーバ購入不要)
・すぐに使い始められる
・利用量に応じて拡張・縮小できる
・災害対策が比較的強い
・自社で完全にコントロールできる
・カスタマイズ自由度が高い
・長期利用ではコスト安定しやすい
デメリット・長期的に見ると費用が増える可能性
・インターネット障害の影響を受ける
・細かい制御に制限がある場合あり
・初期投資が高額
・保守・運用の人材が必要
・災害対策を自社で用意する必要
利用用途・スピード重視の新規事業
・アクセス増減が大きいWebサービス
・スタートアップ企業
・機密性が極めて高いシステム
・特殊な構成が必要な基幹システム
・既存資産を活かしたい企業

このように何でもかんでもクラウドが良いというわけではありません。重要なのは、それぞれの特性を把握し用途にあった利用をすることです。
実際には、クラウドを主流としつつ、重要なシステムはオンプレミスにするハイブリッド型を採用されるケースが多いです。

クラウドコンピューティングの種類

クラウドは、提供するサービスの種類によって、次の3つに分類できます。

  • IaaS(Infrastructure as a Service)
    サーバやネットワークなどのITインフラをインターネット上で借りるサービス
  • PaaS(Platform as a Service)
    アプリ開発・実行に必要な開発環境一式をインターネット上で利用できるサービス
  • SaaS(Software as a Service)
    完成済みのソフトウェアそのものをインターネット上で利用するサービス
項目IaaSPaaSSaaS
提供されるもの・サーバー
・ストレージ
・ネットワーク
・OS
・ミドルウェア
・開発環境
・アプリケーション
利用者が管理する範囲・OS
・ミドルウェア
・アプリ
・アプリのみ・ほぼなし(設定のみ)
自由度高い中程度低い
導入の手軽さやや手間あり比較的簡単とても簡単
主な用途システム基盤構築アプリ開発業務利用
代表例・Amazon Web Services(EC2)
・Microsoft Azure
・Google Cloud(App Engine)
・Microsoft Azure(App Service)
・Google Workspace
・Salesforce

[Q] クラウド=オンラインストレージ?

[A] いいえ、オンラインストレージはクラウドサービスの一部です。
クラウドは、単にインターネット上にデータを保存できるオンラインストレージとして利用できるだけではありません。アプリケーションの実行環境として使ったり、ネットワークの構成や制御を行ったりすることも可能です。

[Q] クラウドの知識をどう活かせる?

[A] データ消失対策に活かせます。
突然パソコンが故障した際、パソコン本体に保存していたデータは確認できませんが、オンラインストレージに保存したデータは別のパソコンから確認することができます。

[A] ツール選定に活かせます。(IT職向け)
例えば、業務システムを導入する際、インストール型にすると、インストール後の運用・管理は自分たちで実施する必要があります。SaaSにすると、運用・管理はSaaS提供側となり、自分たちの負担を減らせます。

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